改造車の廃車買取は可能なのか?

この記事では、改造車の廃車買取について解説します。そもそも改造車は中古車として値段がつきにくいのか？ディーラーだと高く売れないのか？改造車でも高値が期待できるのはどのような場合か？改造車の場合はどのような業者を選べばいいのか？といった疑問点についてまとめとてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

ひと口に改造車と言っても…

それこそ「改造車」という字面から、どんな車をイメージするかは人によって違ってくることでしょう。改造自体に抵抗のある方であれば、反社会的な暴走集団が好むような車両を想像してしまうかもしれません。一方、スポーツドライビングの愛好者であれば、エンジンや足回りなどにチューニングを施し、走行性をアップさせたカスタマイズカーを思い浮かべる方もいるでしょうし、ミニバンやワゴンタイプの車にアーティストやアニメキャラのイラストをペイントした、いわゆる「痛車」を思い浮かべる方もいるでのではないでしょうか。広い意味では、キャンピングカーや車中泊向け装備を施した車両も、改造車と捉えることができます。

このように、実は改造車という言葉が当てはまる対象は幅広く、その捉え方も人それぞれ異なってくるものです。厳密に言えば、ディーラーで購入できる新車状態の車から、少しでも手を加えた状態の車両はすべて改造車と定義できるでしょう。

改造車の廃車買取を拒否されてしまうケース

改造車にもいろいろありますが、そうした改造車が走行距離10万km以上の過走行になってしまった、故障したまま放置状態となってしまった、あるいは事故によって大きなダメージを負ってしまったという場合、廃車買取を依頼することは可能なのでしょうか？その答えは、買取を依頼する業者次第で可能にも不可にもなるという感じです。

実際にあった事例として、こんなケースがあったそうです。いわゆるカーマニアで、かなりのカスタムを施した年代物の日産セドリックに乗っていたお父様が他界。息子さんはそこまで車に興味はなく、乗り継ぐつもりもなかったので売却しようとしたところ、カーディーラーにも、一般的な中古車業者にも断られ続け、ようやく改造車にも対応している廃車買取業者にたどりついたのだとか。

これはまさに、改造車の買取事情を凝縮したようなエピードといえます。年式が古く、しかも改造車という場合、買取に対応してくれる業者はかなり狭まってくるというのが実情なのです。

改造車だと廃車買取は難しくなってしまう？

過走行や年式の古さ、不動車や事故車といった車両は、一般的な中古車業者での買取やカーディーラーでの下取が難しくなってしまうというのが実情ですが、そこに改造車という要素が加わると、さらにハードルは高くなってしまうというのは否めません。

そもそも改造車というものは、どんなジャンルのカスタムやドレスアップであれ、そのオーナーの好みを反映されているもの。対してノーマル車両というものは、万人向けに過不足ない状態に整えられている状態です。

ゆえに、より多くのニーズに対応できるのはノーマル車両ということになり、改造車はその方向性を好むニッチなユーザーからしか求められないという事態になるからです。そのため、カーディーラーや一般的な中古車業者の場合、改造車を再販するのは面倒くさい車両と考えられてしまい、買取を拒否されるのは珍しくないのです。ましてや過走行や年式が古ければなおさら。改造車の廃車買取は、ディーラーや一般的な中古車業者には不向きと言ってしまってよいでしょう。

加えてもうひとつ、違法改造車は確実に買取を拒否されます。こうした車両は買取した業者も処罰の対象になるので、それこそモグリの業者でもない限り買取不可となるのです。この点もしっかりと踏まえておいてください。

改造車の廃車買取で狙うべき業者とは？

逆に改造車の廃車買取で狙うべきは、どんな業者でしょうか？端的に言えば、過走行や年式の古さ、不動車や事故車といった車両に門戸を開いている廃車買取業者であることが大前提。その上で、カスタムパーツやドレスアップパーツなどの事情に精通しており、なおかつそうしたパーツの再販ルートを確立している業者であれば、なお望ましいと言えます。

廃車買取に対応している業者というのは、日本国内で中古車として再販することが難しい車両であっても、海外輸出や部品として活用するといった術に長けています。その上で、カスタムパーツやドレスアップパーツなどにも再販ノウハウを持っている業者であれば、改造車の廃車買取においても、より高値が期待できるという訳です。

さらに、改造車の廃車買取においてより高値が期待できるのは、カスタムパーツ装着以前に装着されていたノーマルパーツを保管しており、改造車の買取の際、それらも一緒に買取してもらうこと。それこそ車両はノーマルに戻して海外輸出、パーツはパーツで売却といったことも可能になるからです。ノーマルパーツが保管してあるならば、忘れずに業者に委託しましょう。